アタマジラミ

スミスリンとシラミンローションの使い心地を比較!

 

日本において厚生労働省がシラミ駆除剤として認めているのはスミスリンのみです。

 

しかし、スミスリンにはいくつかの弱点があります。

 

一つは、アタマジラミのために使用されているのが殺虫剤成分であるということ。

 

スミスリンは、ヒトにとって毒性が低く、昆虫などには効果覿面の殺虫剤成分フェノトリンを用いています。

 

微量ではヒトにとって安全性が高く、副作用の心配もさほどいらないらしいのですが、殺虫剤成分ということで肌が弱い方、小さなお子さんに使用する際に抵抗を覚える方もいることが予想されます。

 

また、スミスリンは成虫にはてきめんの効果があるが、卵に対する駆除効果は乏しいことが知られていること。

 

また、そのフェノトリンに対する耐性を持った薬剤耐性シラミの存在することも、スミスリン以外の駆除法を知っておく必要がある理由になります。

 

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薬剤耐性シラミに寄生されているわけでないとしても、スミスリンでの完全な駆除には卵の孵化を待つ必要があるため、数回(約4度)に渡って頭に塗布し、駆除を行うのが、基本的な使い方となっています。

 

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一方、殺虫剤不使用で天然成分を利用しているシラミ駆除アイテムも存在します。

 

それが、アメリカ製のシラミ駆除剤にはシラミンローションです。

 

殺虫剤成分不使用で、天然成分を利用している。安全性が高く、成虫のみならず、卵の駆除まで可能。

 

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独自のナトリウム成分とミネラルオイルには脱水と呼吸器を塞ぐことで窒息状態を作る効果があり、アタマジラミの成虫はもちろん、卵にまで駆除効果が及ぶと言います。

 

日本製のものでも、沖縄の子育て良品から発売されている「シラミノンノン!」と言った殺虫剤不使用、天然成分利用の製品があります。

 

こちらは天然ハーブを主成分とするもので、今回は使用していませんが、殺虫剤成分が気になる方は試してみても良いかもしれません。

 

スミスリン・シラミンローションの質感について

シラミンローションのさわり心地

シラミンローションは、ローションという言葉の印象から受け取るよりも粘度の高いクリーム、もしくは木工ボンドのよう、と言った方が近い質感です。

 

筆者もはじめはサラサラとした質感なのかな、日焼け止め程度のさわり心地なのかなと思いましたが、もっと固い手触りでした。

 

つまり、少量で髪全体に馴染むというようなものではなく、まんべんなくつけようとするとそれなりの量を使うことになります(具体的な量については後述)。

 

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スミスリンのさわり心地

サラサラとした質感です。シャンプータイプを使いましたが、シャンプーよりも水っぽく、簡単に流れてしまいます。

 

 

付け心地(におい・刺激)について

シラミンローションににおい、刺激

シラミンローションには微かなにおいがある。良い香りというわけではありませんが、つけていて気になるにおいというわけでもありません。

 

なんとなく、においも木工ボンドに近いような気がしますが、個人的には気にならない程度の薄いにおいです。使用中(シラミンローションは約20分間、頭髪につけたまま放置する必要があります)周囲ににおいを感じさせるということもありませんでした。

 

洗い流したあとににおいが残ることもなく、また洗い流しにくいということもなく、そういう意味では快適に使えます。

 

ひじの内側のパッチテストは異常なし(必ずご自身でもパッチテストを行ってください)。

 

シラミンローションは独自開発のミネラルオイルによってアタマジラミを脱水・窒息状態にし、退治するものです。

 

皮膚や頭髪にまったく影響がないとは思えなかったのですが、既定時間(20分)を越えて髪の毛につけていてもダメージらしいダメージを感じることはありませんでした。

 

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スミスリンのにおい・刺激

特有のにおいがあるが、気になるほど強いものではありません。殺虫剤成分であるということを知っているからか、殺虫剤をまいたあとの残り香のような印象があります。

 

こちらも洗い流したあとににおいが残るということはないし、洗い流しにくいということもありませんでした。

 

むしろ流れやすすぎるような気もするので、シャンプーの泡を5分間保持するため、水を少な目に使い、かつよく浸透させ、シャンプーキャップなどで頭を覆うと良いでしょう。

 

パッチテストは問題なし。刺激は感じません(やはり個人差があるので、各自お試しください)。

 

しかし、筆者実験期間中に頭をぶつけてしまうトラブルに遭い、多少頭が傷ついたようです。その際は傷口にスミスリンが沁みたような気がしますが、それほど強い刺激ではありません。

 

もしアタマジラミの繁殖が激しく、痒みの症状が激しい場合は、頭に掻き傷がついている可能性もあり、スミスリンが強く沁みるかもしれません。

 

頭皮の皮膚症状が激しい場合は、病院で皮膚症状に向けたお薬をもらう方が良いでしょう。

 

髪の毛への影響も感じられませんでした。頭髪につける時間がシラミンローションに比べ短いということもあるかもしれませんが、きしみを感じることもありませんでした。

 

一回に使う量について

筆者は短くもない、長くもない、ミディアムヘアといった髪の長さです。もっとも長いところで10㎝程度。毛量は多い方です。

 

シラミンローションの一回使用料

一回あたりで、「けっこう使わなきゃいけないな」という印象でした。髪の毛全体に行き渡るようにつけるには、思い切りが必要になる。

 

具体的に一回量を計量機で計ると、30g程度でとりあえず髪の毛全体を覆うことはできましたが、念入りにつけようと思えば35g程度は必要でした。

 

30gとは具体的にどれくらいの量なのかと言うと、これくらい。

 

片手からはみ出しそうなくらいの量です。

 

これで何度処置が行えるのかというと、約6回でした。

 

シラミンローションは2週間に渡り、3日置きに処置を行うのが基本です。4回処置が行えれば良いということになります。短髪かミディアムヘア程度の男性一人であれば十分な量です。

 

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スミスリンの一回使用量

10mlでは少々足りず、20mlも必要はないという感じでした。

 

スミスリンのキャップには目盛りがついているので、目盛りを見ながら量を決めます。筆者は10mlを頭につけたあと、ほんの少し足りない感じがして手に直接薬剤を取ったので、おそらく12mlとか13mlとかいう量だったはずです。

 

全部で80mlなので一回15mlとして5回程度駆除が行えるということになります。

 

短髪からミディアムヘアの方であれば、やはり十分な量です。

 

卵を殺せるシラミンローションをどう使うか

髪の毛が長かったり多かったりした場合、いずれの製品も足りないという事態になりかねません。

 

ただシラミンローションの場合、その性質上、必ず4回処置を行わなければならないということではありません。

 

窒息と脱水作用によりアタマジラミの成虫から卵まで退治できる製品ですので、スミスリンのように孵化する卵のことを計算する必要がないのです。

 

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それでも一度で駆除が終わるとは言い切れません。アタマジラミは意外に広範囲に広がっていたり、薬剤が届かないところに潜んだりする可能性があります。

 

使ってみれば分かると思いますが、相当丁寧に塗りこまなければ、確実に頭全体に塗布できたかどうかわかりません。一人で処置を行う場合、ほぼ確実に塗り残しがあると考えて良いでしょう。

 

それらを踏まえた上で提案させてもらうとすれば、髪の毛が長め、多目の方は、一度で駆除を終わらせる気持ちでシラミンローションをたっぷり使うという手もあります。

 

一度では難しくても、二度で終わらせるというつもりで使ってみると良いかもしれません。

 

シラミンローションは家族みんなで使えるのか

使い比べてみて分かりましたが、スミスリンもシラミンローションも、髪の短い方であれば2人くらいの駆除ができる量はありそうです。

 

しかし髪の長い方であれば確実に一本を一人で使い切るつもりでなくてはなりません。どちらも足りないという事態にもなるでしょう。

 

そう考えれば、基本的にはすぐに買い足すことのできるスミスリンの方が、やはりアタマジラミ駆除の第一候補となるのではないかと思います。

 

シラミンローションは買い足すとなるとまた送られてくるまでの時間がかかってしまいますから、あらかじめ複数本用意するという手もあります。

 

しかしそれではもったいないと感じる方が多いと思いますから、やはりできることなら少し髪を短くして、少ない回数で駆除を終えられるよう、しっかりと塗り込むことがおすすめです。身近に家族など第三者がいるのであれば、感染を広げないよう気をつけましょう。

 

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シラミンシャンプーを上手に使って

シラミンローションは、駆除の仕上げや予防に使えるシラミンシャンプーと専用コームの3点セットで購入することができます。

 

使用者にとっては、シラミンローションだけでは心元ない可能性もあるのですが、シラミンシャンプーを仕上げに使うことにより、またアタマジラミの猛威が終息するまで家族で使うことにより、アタマジラミに煩わされる時間が短くなる可能性があります。

 

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スミスリンでは予防効果はありませんが、シラミンシャンプーに含まれるニームオイルはアタマジラミに対する忌避効果が見込めるため、事後処理的に駆除を進めるよりは効率よくアタマジラミを追い出せる可能性があります。

 

ただし、個人的な使用感ではありますが、シラミンシャンプーのにおいは強めです。南国のフルーツのようなトロピカルな香りがして、誰もが不快に思うということはないと思いますが、甘ったるいのが苦手という方は使いにくいかもしれません。

 

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まとめ

使い比べてみて、量や使用感には大きな差は見られませんでした。

 

あくまで個人的な感覚ではありますが、スミスリンに殺虫剤成分が含まれるからと言って刺激が強いわけでも、髪が痛むわけでも、においが気になるわけでもありません。

 

傷には少し沁みたように感じるのでまったく刺激がないというわけではありませんが、強い毒性のようなものは感じませんでした。

 

同じく、シラミンローションも本当に刺激は皆無と言ってよく、頭髪への影響も、頭皮への影響も感じられませんでした。

 

量についてはどちらかがお得というわけではありませんが、シラミンローションの卵まで駆除できるという効果を見込み、かつシラミンシャンプーの仕上げの効果に期待するとしたら、短期間、少量で済む可能性はあります。

 

もし効率よく駆除が進められるなら、海外からの発送というデメリットを受け入れる価値はあるのではないでしょうか。

 

一方、緊急を要するのであれば、スミスリンを使ったとしても例えばお子さんの肌や髪の毛を痛める心配はさほど必要ないのではないかと思います。肌が弱いのであれば慎重に使用すべきですが、「殺虫剤成分」を強く問題視する必要はないのではないでしょうか。

 

シラミ駆除の際の選択肢として、どちらも念頭に入れておくのが良いと思います。

 

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